クローズアップ Special View
OBC「奉行シリーズ」とのデータ連携ツール 「Tsunagu for 奉行」の魅力

すでに日本国内で56万社が導入しているという株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下・OBC)の「奉行シリーズ」。その「奉行シリーズ」のデータを簡単に変換・加工でき、他のシステムと連携できるツール・「Tsunagu for 奉行」(以下・『Tsunagu』)が 2015年1月に日本電通株式会社(以下・NDK)からリリースされている。
お使いの「奉行シリーズ」に他のシステムで作ったデータを入れる。または「奉行シリーズ」のデータを他のシステムに入れる。煩わしいプログラム作業に悩まされることなく、それらのデータ連携を可能にした『Tsunagu』の魅力を開発元である日本電通とその直系SIerであるNDIソリューションズ(以下・NDIS)のみなさんに聞いた。

1 「Tsunagu for 奉行」とは何か?  「データスパイダー」をベースに開発された「奉行シリーズ」専用のデータ連携ツール

『Tsunagu』は、「奉行i/ VERP シリーズ」をご利用のお客様のために、株式会社アプレッソの「DataSpider Servista」(以下・データスパイダー)をベースに2015年1月にリリースされた奉行シリーズに特化したデータ連携ツールだ。開発したのはNDK。ITベンダー企業・NDISの親会社になるNDKは、2008年から「奉行シリーズ」の開発元であるOBCの開発パートナーをつとめており、「奉行シリーズ」をコアとしたカスタマイズも行っていた。
財務会計ソフト「勘定奉行」を中心に日本国内ですでに58万社の導入実績を誇る「奉行シリーズ」。一方、基幹システムやクラウドなど各種のITシステムの利用・発展などにより、それらのシステムと「奉行シリーズ」とのスムーズなデータ連携が求められているのではないかーー?
  そうしたデータ連携をより簡単に行うことが出来れば、ユーザーにとってはさらなる利便性を感じてもらえると判断しNDKとしてこの『Tsunagu』の開発に着手した。

NDK ITソリューションズ事業部 営業統括部 東京営業部主任の坂元 正博さんは、「奉行シリーズそれ自体は使い勝手がいいシステムです。ただ蓄積されたデータベースからリアルタイムにデータを取出したり、手作業での取込用データ加工に手間がかかります。そこでデータスパイダーを使って、奉行のデータと連携できるようにと考えました」とそもそもの経緯を語った。開発はNDKとOBC、アプレッソの3社で行われた。「データスパイダー」を含む一般的なデータ連携ソリューションは様々なシステムを連携できる反面、高価なものとなっていた。そこで、NDKは「データスパイダー」の機能を「奉行シリーズ」専用にカスタマイズすることによって、提供価格を抑えることを可能にした。
そもそものアプリケーションである「奉行シリーズ」と、データ連携ツール「データスパイダー」。それぞれ個別に存在していたものを繋ぎ、より使いやすい新たなひとつのパッケージとして生まれてきたのが『Tsunagu』ということになる。

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2 「Tsunagu for 奉行」で出来ることは何か? 「to 奉行」「from 奉行」双方のデータ連携に対応

『Tsunagu』は、簡単に言ってしまうと、基幹システムなど他のシステムの多種多様なデータを「奉行シリーズ」のデータに変換すること。また逆に、「奉行シリーズ」のデータを他のシステムのデータとして格納することができる。
どちらか片方のデータが「奉行シリーズ」であれば、『Tsunagu』に装備された「連携アダプタ(Adapter)」を介して、データの変換、加工が可能となるわけだ。つまり「to 奉行」「from 奉行」の双方に対応しているのだ。そもそも異なるシステム間のデータの連携には、プログラムの開発が必要とされていたが、この連携アダプタにより、さまざまなデータとのやりとりを実現した。(図 1 参照)

>>[図1]チャートの拡大表示

『Tsunagu』の活用例

図1のようなデータ連携を具体的に活用した例を4つ紹介しよう。

■「to 奉行」/データを「奉行シリーズ」へ
活用例① 経費精算で ~『勘定奉行』との連携~
ワークフローなどの他システムがCSVファイルに作成した仕訳データを『Tsunagu』でコードの変換や適用の編集を行った上で、『勘定奉行』で受入可能な仕訳伝票データとして作成する。ミスの原因になりがちな手作業でのデータ編集を経ることなく仕訳伝票の受け渡しが完了。件数の多寡、編集の複雑さによらず、安定したデータ連携が可能となった。

活用例② 勤怠管理に ~『給与奉行』との連携~
各社員がエクセルで作成したチェック済みの勤務表から、Tsunaguでダイレクトに給与奉行で受入可能な給与データを作成できる。使い慣れたExcelの勤務表はそのまま運用を続けることが可能。しかも記入内容のチェック完了以降は人手を介さないので、入力ミスそのものとチェック作業を削減することができた。

■「from 奉行」/「奉行シリーズ」のデータを他システムへ
活用例③ 受注管理に ~『商奉行』のデータを顧客管理システムDB(CRM)へ~
『商奉行』の「顧客データ・受注データを取り出す」「両システムの仕様の違いを調整する」「IDを採番する」「DBへデータを書き込む」などの一連の連携に必要な作業は簡単な設定でスクリプト化。この間、プログラムの作成は一切不要だ。

活用例④ データ分析に ~『商奉行』のデータをデータベースへ~
『商奉行』の受注伝票データを出力し、分析軸となるデータと組み合わせた上で、分析BIツール用のCSVファイルを作成。ミスの原因になりがちな手作業でのデータ編集を経ることなく仕訳伝票の受け渡しが完了。件数の多寡、編集の複雑さによらず、安定したデータ連携を実現した。

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3 「Tsunagu for 奉行」の機能と操作 アイコンを並べ、データ項目を開いて指定することで、連携の実行を細かく設定可能

前項で紹介したとおり、『Tsunagu』の魅力は何といっても、データコンバージョンの自動化にあるといっていいだろう。人の手を介さないデータの変換や加工は、時間の短縮はもちろんのこと、ミスの排除に威力を発揮する。
現在多くの企業では、さまざまデータを使いながらその活動が行われている。いかに効率的にデータ向き合い、そのデータを事業活動に活用していくかが問われている。「奉行シリーズ」とさまざまなデータを簡単に連携できる『Tsunagu』は、「奉行シリーズ」導入企業の要望に応えるものだろう。
さらに、「データスパイダー」をベースにした『Tsunagu』の魅力は、その操作性にある。データ連携を意のままに自動的に実行連携させる「トリガー機能」である。

しかもすべての操作をGUI環境で行うことができ、アイコンを並べ、データ項目を開いて指定することで、連携の実行を細かく編集/設定できる。(図2~5参照)
また前出 NDK・坂元さんは、「どのデータをどういうタイミングでどのように連携させるか、お客様ご自身で簡単に設定できます。またデータ連携を行う基幹システムなど別システムが変更されたとしても『Tsunagu』の設定を変えれば連携は可能です。つまり連携のメンテンナスもお客様自身で行うことも出来ます」と『Tsunagu』の機能とその魅力を語った。

『Tsunagu』の主な機能とその操作画面

アダプタ機能
アダプタを豊富に用意することで、さまざまなプラットフォームや、データフォ ーマットへのアクセスを可能にしている。

>>[図2]チャートの拡大表示

マッパー機能
マッパーの編集機能を使うことで、凝ったデータ連携が必要な場合にでもデータ連携機能のアドオン開発が不要に。

>>[図3]チャートの拡大表示

トリガー機能
ファイルの作成や更新をきっかけにしたり、登録されたスケジュールをもとにスクリプトを実行することができる。

>>[図4]チャートの拡大表示

スクリプト機能
『スクリプト』設定画面。画面上に配置したアダプタやマッパーを①から③へ線で繋いでいき、処理の順序を定義する。ここでもアイコンをドラッグ・アンド・ドロップし、線で結んでいくだけの操作で実行できる。

>>[図5]チャートの拡大表示
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4 「Tsunagu for 奉行」の導入にあたって 「奉行シリーズ」のお客様にぜひ体感していただきたい

『Tsunagu』の導入にあたっては、ユーザーが導入されている「奉行シリーズ」に細かく対応し、また希望するデータ連携のあり方などによって、さまざまな構成が用意されている。『Tsunagu』の導入支援はもちろんのこと、「奉行シリーズ」の販売を手がけるNDIS営業本部のソリューション営業室テクニカル営業グループの飯田浩司さんは、「弊社では開発元であるNDKとともに、お問合せをいただければすべてのお客様に対応させていただきます。またすでに奉行シリーズを使われているお客様は、奉行を導入されたベンダー様に相談されても、私どもと一緒になって対応することもできますので、どんな形であれ一度『Tsunagu』に触れていただきたいと考えています」と語る。
『Tsunagu』は「奉行シリーズ」のスタンドアロン版、ネットワーク版の双方に対応している。インストールする構成にもよるが、奉行 i シリーズでは16万円ぐらいから、Vシリーズでは150万円ぐらいから導入が可能だ。
開発元のNDKでは、大阪と東京でそれぞれ月に一度、製品概要とデータ連携のデモを体感できる『Tsunagu』ハンズオンセミナーを開催している。
飯田さんは「それ以外にも弊社としてもセミナーを開催していますので、「奉行シリーズ」を導入されているお客様にぜひ一度触れていただければと思います」と「奉行シリーズ」を使っているお客様との出会いを楽しみにしているようだった。

今回の取材に対応していただいたみなさん。
セミナーなどで『Tsunagu』の説明なども務める。

NDK/ITソリューションズ事業部 事業企画推進部 営業推進担当 担当課長 高橋 朋子さん(左)
NDIS/営業本部ソリューション営業室テクニカル営業グループ 飯田浩司さん(中央)
NDK/ITソリューションズ事業部 営業統括部 東京営業部 主任 坂元 正博さん(右)

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kk-f view『Tsunagu』は、「奉行シリーズ」ユーザーには必携のツールになる
取材中に感じていたことは、ユーザーの使い方次第で『Tsunagu』は「奉行シリーズ」と他システムのデータとの有効活用にかなりの威力を発揮するだろうということだ った。たとえば財務会計ソフトである『勘定奉行』と顧客管理システム、仕入先システムなどのデータを連携させれば、より効率的に受発注の流れと伝票を管理できるのではないか…と。「奉行シリーズ」導入企業それぞれが、自社の事情に合わせながら、手軽に利用できるのがこの『Tsunagu』の最大の魅力だ。しかもプログラムの知識も必要ない。使う側のデータ連携の創造性を刺激しながら活用できるものとして、『Tsunagu』は「奉行シリーズ」ユーザーには必携のツールなるだろう。